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SEのキャリアプラン一覧【数年後に理想の姿になれるか想像して行動】

2019年6月1日

SEのキャリアアップ

毎日忙しく目の前の仕事をこなすのに精いっぱいで、今後どうなりたいか、どんな将来にしたいか考える機会はあるでしょうか。

忙しい日々の中で将来について考える暇がない人もおられると思います。

そんな人こそSEのキャリアパスと今いる自分の環境を整理して、今後自分がどうなりたいか考えてみてはいかがでしょうか。

なんとなく仕事をしているだけで時間が経ってしまい、あの時真剣に考えて行動していればと後悔することだけは避けたいです。

本当は、やればできるのにやらないのはもったいないです。

SEのキャリアプランの種類

SEのキャリアアップの方向性

SEのキャリアパスの種類について紹介します。

王道の「プロジェクトマネージャー」

SEのキャリアパスの王道は、プロジェクトマネージャーです。

プログラマー(PG)→システムエンジニア(SE)→プロジェクトリーダー(PL)→プロジェクトマネージャー(PM)とキャリアアップしていきます。

SEのキャリアアップの種類「プロジェクトマネージャー」

まずプログラマーとして3年ほど開発を経験します。

次にシステムエンジニアとして、要件定義やシステム設計をおこなって開発の上流工程を学びます。

システムエンジニアの次は、プロジェクトリーダーになります。

開発の進捗の管理やプログラマーへの指示、外注の管理などプロジェクトマネージャーの補佐役として開発の現場を管理します。

そしてプロジェクトリーダーとしてある程度経験を積んだら、プロジェクトマネージャーとして、プロジェクト全体を管理する立場になります。

プロジェクトマネージャーは

  • 全体を見通す視野の広さ
  • ユーザーと折衝するコミュニケーション能力
  • メンバーを導くリーダーシップ

などのスキルが求められます。

プロジェクトマネージャーは、SEの王道のキャリアアップ方法です。

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ITを武器に経営課題を解決する「ITコンサルタント」

ITコンサルタントは「IT」を武器に企業の経営課題を解決するためにコンサルティングをおこないます。

SEからITコンサルタントへキャリアアップ

ITの知識や技術を使って企業に価値を提供する必要があるため、広いIT知識と論理的思考力・問題解決力が必要不可欠な職種です。

  • 問題解決力
  • 幅広いIT知識
  • コミュニケーション能力
  • 論理的思考力
あれ?SEと必要なスキルが同じでは?

上記のスキルはSEでも必要とされるスキルですが、SEとの大きな違いは経営に関する知識が求められるところです。

ITコンサルタントはSEよりユーザー側・経営側の立場に付き、システムの企画や計画といった要件定義よりもさらに上流の工程に携わります。

これまでSEとしてシステム構築してきた経験やスキルが生かせることができて、SEよりも上流の工程でシステムの立案・計画から参画できるITコンサルタント職は人気です。

SEやPMからITコンサルタントに転職する方も多いです。

難しい仕事ですがその分やりがいがあります。

IT技術を極めた「ITスペシャリスト」

ここでいうITスペシャリストは、下記のような技術を突き詰めていく人のことを指します。

  • データベース
  • セキュリティ
  • ネットワーク
  • プログラミング

一般的には、SEから管理職よりのマネジメント職になっていきます。

ですが、ITスペシャリストはマネジメントより技術力を重視します。

目指すのは

「ネットワークのことならこの人に聞けば必ず的確な答えが返ってくる」

「データベースのことはあの人に任せておけば間違いないよ」

というようにIT技術で一目置かれるような存在です。

SEからITスペシャリストにキャリアアップする

そのためには、勉強を続ける必要もありますし、最新技術の情報収集も必要です。

できればひとつの技術でなく複数の技術に精通していることを目指します。

ITスペシャリストは、転職市場で苦戦することもありませんし、フリーランスエンジニアでもやっていけるでしょう。

一人二役の「セールスエンジニア」

SEの経験と知識・高いコミュニケーション能力を生かして、セールス(営業)とエンジニア(技術)両方の武器を持つのがセールスエンジニアです。

具体的な仕事内容は会社によって違うのですが

  • 自社製品やサービスを営業
  • 営業に同行して営業を技術面からサポート
  • 運用保守・サポート
  • 導入後のお客様フォロー

上記が代表的なセールスエンジニアの役割です。

営業経験しかない営業だと、お客様からの技術的な質問に答えられず、会社に持ち帰らないと回答できないことがあります。

セールスエンジニアは、そういった場面でも的確な回答をおこないスムーズに自社製品を紹介することが期待されます。

営業ではカバーできない専門的な知識を武器に、営業したり営業のサポート役でお客様の元へ同行します。

SEからセールスエンジニアへのキャリアパス

そして、セールスエンジニアはお客様や営業・開発部門との調整もおこなうので、折衝力やコミュニケーション能力に自信がある人にはおすすめです。

プログラムや設計・開発管理に飽きた人で、人好き・話好き・お客様に近いところで仕事がしたい人は、セールスエンジニアを選択するとよい結果が付いてくるかもしれません。

組織や上司に縛られない「フリーランスエンジニア」

フリーランスエンジニアもキャリアアップの候補です。

組織や上司に束縛されず自由に働きたい人にはピッタリです。

ただ、フリーランスは会社に所属せず自由に仕事を選ぶことができる反面、仕事が見つからない・安定しないといった不安定な一面もあります。

ですが最近は、フリーランスエンジニアに仕事を紹介してくれるエージェントもあり、昔よりフリーランスエンジニアの難易度・敷居は低くなっています。

プログラミング・SEの実績があれば、ITエンジニアが不足している背景も後押しして、フリーランスでもやっていけるはずです。

また、フリーランスには2種類あるということも知っておかなければなりません。

  1. 客先常駐のフリーランス
  2. 時間や場所を選ばないフリーランス

会社員と同じように客先で仕事をする形と時間や場所を選ばない成果型のフリーランスです。

WEB系の言語の方が「時間や場所を選ばないフリーランス」の案件は多くなっています。

フリーランスエンジニアの案件探しは、フリーランス向けエージェント最大手のレバテックフリーランスを使えばわりと簡単に案件が決まります。

平均年収800万で、中には1,000万プレイヤーもいます。

時間や場所にとらわれず、自由に働きたい人はWEB系の言語の実績があるとよいです。

SEのキャリアプランのフリーランスエンジニア

とはいえ、客先常駐型でも半年~1年のプロジェクトに参画して3ヶ月バカンスといった働き方もできるので、これはこれで好都合な人もいるでしょう。

フリーランスエンジニアは、手に職を持ったエンジニアならではの働き方です。

転職希望者が多い人気の「社内SE」

社内SEはSEのキャリアパスで人気の職種です。

人気の理由は、まったり仕事ができる職種とイメージされているからです。

基本的には社内仕事のため、納期に融通が利き、厳しいスケジュールに追われることが少ないという理由で人気です。

ですが、社内SEの仕事の幅は広く、必ずしもまったり仕事ができるわけではないことは知っておかなければなりません。

SEから社内SEにキャリアアップ

社内SEの仕事

  • 管理部門の情報システム部でIT関連業務全般に携わる
  • 自社で開発までおこなう場合もある
  • 開発作業をおこなう外注管理
  • メールやグループウェアの運用保守
  • 従業員のITヘルプデスク的な役割
  • 従業員のPC設定・管理

上記のように社内SEの仕事には幅があります。

転職で社内SEを目指している人は入る前にしっかり確認が必要です。

社内SEになってみたけど、社内のITヘルプデスク的な立ち位置の仕事しかできず、「やりがいが感じられない」という人もいるので注意が必要です。

現場でプログラミングしていたいなら「開発会社」

SEは上流工程や技術に特化したスペシャリストの道に行くのが、誰もが考えるキャリアアップの道です。

ですが、最近になって増えてきていると実感しているのが、普通にいけばプロジェクトマネージャーに進めるのにあえてそこには進まないキャリアです。

僕自身、40代の管理職レベルの人が、現場仕事ができる開発会社に転職しているケースも身近で見ています。

SEえ開発がしたいなら開発会社

開発会社に転職するおもな理由は下記の通りです。

  • 現場でプログラミングしていたい
  • 管理職は荷が重い・やりたくない
  • 本来は人を引っ張っていくような性格ではない

半強制的にやりたくないポジションに昇格するくらいなら、自分のやりたい「現場でプログラミング」をおこなうのもありですね。

技術があれば「居たいポジション」で居続けられるのは、手に職があるITエンジニアのメリットです。

今の環境でキャリアアップできるか考えてみる

SEのキャリアパスについて考える

ここまで紹介してきたように、SEからキャリアアップする道はたくさんあります。

ここで考えなければならないのが、「今の環境に居続ける」ことでなりたいキャリアに進めるかです。

考えるといっても難しいので一番わかりやすいの方法は、同じ職場にいる5年先、10年先の先輩や上司が、自分の理想の姿か考えてみることです。

まったく理想の姿ではない。。。と思った人は要注意です。

「理想ではない」=なりたい自分ではない”ということです。

目指すべき理想の人が目の前にいなければ、自分も同じような感じになっていって、理想の姿になれない可能性が高いです。

周りに流されていく人が大半ですからね。

とはいえ、転職活動は人生の一大イベントです。まずは今の環境についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。

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とはいえ、今の状況でもなんとなく楽しい&成長していればOKです

SEとしてステップアップしていればすぐに行動しなくてもOK

注意を促したり、今が楽しければOKと言ったりブレてすみません。

でも、あまり将来のキャリアアップのことばかり考えすぎても(考えることは大切ですが)行動がブレます。

まずは今の環境で学べること・身に付けられることがあるか、成長しているかを考えて確実にステップアップしているなら、とりあえずはそのまま頑張ればOKです。

今の環境で学べることがあるのにそれをすっ飛ばして、実力がないのにキャリアアップのことばかり考えても、理想に現実が追い付かないです。

今の環境で吸収できることは、今吸収してしまうことを優先させた方がよいです。

考えるのはその後でも遅くありません。

今の環境でこれ以上キャリアアップできないと感じたら行動

今の状況で成長できないと感じたら行動しよう

まずいのは、今楽しくなくて全然成長(スキルアップ)できていない人です。

会社員という働き方の特性上、嫌な上司も扱いにくい部下もいるでしょうし「楽しくないし辛くてしんどい人」はたくさんいると思います。

でも、スキルアップや成長できているならもう少し我慢してみてもよいと思います。(辛すぎる人は例外)

危ないのは、楽しくない上に成長もできていない人です。

先ほどの繰り返しになりますが、危ないかどうかは、今の環境が5年・10年・20年続く姿を想像してみると分かりやすいです。

目の前にいる先輩・上司が10年後・20年後のあなたになります。もし、先輩や上司のようになりたくないと思ったら行動するしかありません。

このまま成長しないと、今想像している人と同じ道に進む可能性が高くなります。

まずは、目の前の先輩・上司が「教師か反面教師か」判断するところから始めるのがよいです。

もし、理想の先輩や上司がいればその人を見ながら頑張ればOKです。

行動した方がよい人

  • あの人(先輩・上司)みたいになりたくない・・・
  • ここではこれ以上、得られるものがない・・・

と思ったら行動すべき時だといえます。

行動する勇気がでない人は「転職する勇気が出ないのはなぜ?【一歩踏み出す勇気を出す方法】」の記事を参考にしていただければ幸いです。

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