プログラミングスクールで「ITエンジニア」を目指すといっても、目指すITエンジニアの方向性次第で今後の将来が大きく変わってきます。
IT業界は大きく分けて
- SIer業界
- Web業界
の2つに分けられます。
普通、ITエンジニアに就職・転職する場合、上記2つのどちらかに行くことになります。(IT業界以外の事業会社の選択肢もありますが極稀なので省略します)
SIer業界かWeb業界かどちらに進むかを誤ると「ITエンジニアはもっと自由に働けると思っていた」「つまらない」「普通のサラリーマンと変わらない」といった思い描いていたITエンジニア像との差に落胆してしまうかもしれません。
おそらく初心者の方が抱いているITエンジニア像は「SIer業界」ではなく「Web業界」です。
未経験からプログラミングスクールで学び、ITエンジニアを目指す人は、Web業界のWebエンジニアを目指すことをオススメします。
この記事では「なぜWebエンジニアがオススメなのか」「Webエンジニアになるために意識することは何なのか」が分かります。
プログラミングスクール選びの指標にしていただければ幸いです。
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SEよりWebエンジニアを目指すべき理由
SIer業界のエンジニアは「SE」、Web業界のエンジニアは「Webエンジニア」と呼ばれています。
- SIer業界 ⇒ SE
- Web業界 ⇒ Webエンジニア
まず、Web業界のWebエンジニアを目指すべき理由を紹介します。
リモートワーク・ノマドしやすいWebエンジニア
Webエンジニアは、自宅や海外に住みながら稼げるリモートワークがしやすいです。
もちろん、全員が簡単にリモートワークできる会社に入れたり、フリーランスで独り立ちできるわけではないですが。
SEと比較すると「案件・プログラミング環境的」にリモートワークやノマドしやすいのは間違いないです。
他のITエンジニア(システムエンジニア、ネットワークエンジニア、アプリエンジニア)と比べると圧倒的にリモートワークしやすいです。
実態としても、Webエンジニアの方がリモートワーク案件が多いです。
Webエンジニアは自社開発が一般的で客先常駐の文化が少ない
Webエンジニアが働くWeb系企業や自社製品を持つ事業会社は、自社で自前のサービスを開発し展開します。
サービスを考えるところから制作~セールスまですべて自社エンジニアだけで完結させるので、IT業界の悪習と捉えられているITエンジニアの客先常駐がほぼないです。
客先常駐のSEがしんどい思いをすることの多い、プロジェクトが完了するたび職場を転々とするようなことがありません。
客先常駐がすべて悪であるというわけではないです。比較的疲弊する環境におかれるエンジニアが多いのが客先常駐のPG・SEです
「SESやめとけ」はなぜ?闇と言われる理由【付き合い方次第では悪くない】
Webエンジニアは副業で稼ぎやすい
Webエンジニアは、SEやネットワークエンジニア・インフラエンジニアよりも副業に直結したスキルを持っています。
「サイト制作」「サイトカスタマイズ」「Webツールを作って販売」したりと、本業のスキルをそのまま副業に活かせます。
ほかに本業が副業に活かしやすい職種としてアプリエンジニアがあります。
アプリエンジニアは、主にスマホのアプリを作る人ですね。
- Web系エンジニア
- アプリ系エンジニア
上記2つが本業のスキルを副業に使いやすいです。
副業は、依頼を受けて「受注案件」として取り組んでもいいですし、自分のサービスとして販売するためのチャレンジをしてみても面白いですね。
「案件」でおこなう場合は、クラウドソーシングサイトから簡単に探せます。
従来、アウトソーシングという形で企業などが、外部に専門性の高い業務を外注するというトレンドがあった。しかし、昨今では、インターネットの普及により社外の「不特定多数」の人にそのような業務を外注するというケースが増えている。それらを総称し、クラウドソーシングと呼ばれている
クラウドソーシングサイトの有名どころは下記2つで、気になる方はこの2つさえ押さえておけば大丈夫です。
Webエンジニアの方がロマンがある
SIerは企業からシステム開発を受注して仕事するので、どんなにいいモノを作っても受注金額以上の利益を上げられません。
対してWeb業界は「作ったサービスがメジャーになる」「売れるサービスを開発」といった、作った後の利益を大きく伸ばせる可能性があります。
もちろんまったく日の目を浴びない失敗作に終わってしまうこともあるのですが。
プログラミングスクール経由でSEを目指すと大半がSES企業への就職となるでしょう。
そうなると、将来的な給与アップを目指す場合、転職を検討しなければなりません。(SESで経験を積んでから転職するのも決して悪くない選択肢ですが)
「SESやめとけ」はなぜ?闇と言われる理由【付き合い方次第では悪くない】
ですが、Web系企業なら作ったモノ・サービス次第で大成功できる可能性があるので、ワクワク感がありますね。
Webエンジニアの方がなんでもやらせてもらえる
これは個人の主観にもよって違ってくるのでハッキリ断言できるわけではないのですが。
SIer業界は、PG・SE・インフラエンジニアなど細かく作業分担されているので、狭い範囲しか担当させてもらえません。
ですが、Web系企業だと企画から設計・開発・運営まですべてに関われる可能性が高いです。
「作って終わり」ではなく自分が作ったサービスを見守りながら成長させていくステップを楽しめます。
とくに少人数のWeb系ベンチャー企業であれば、その傾向は強くなります。
人が少ないので、1人に任せられる範囲も大きくなって、なんでもやらせてもらえるでしょう。
その分やりがいを感じて、スキルも伸びていきますね。
やる気のある人こそ、Web業界のWebエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
プログラミングスクールでWebエンジニアになるために意識すること
プログラミングスクールでWebエンジニアを目指すために「何を意識して行動すればいいのか?」について紹介します。
Web系のプログラミング言語を学ぶ
Webエンジニアで生き抜いていくために、Web業界で重宝されるプログラミング言語を身に付けておくことは必須です。
以下のどちらかを押さえておけばとりあえずはOKです。
- PHP
- Ruby
特におすすめはPHPです。
読みやすいプログラミング言語なので、初心者の人の最初の入り口としてピッタリです。
プログラミングスクールでは「PHP・Ruby」プログラミング言語を身に付けられるコースを選んでください。
プログラミング言語選びを間違えるとWebエンジニアになれない
誤ってJavaコースを選んでしまうと、SE街道まっしぐらです。
(Javaがダメと言っているわけではないです。筆者は典型的な「Javaプログラマ→SE」です。。。)
JavaもWebサービスのサーバーサイドプログラムとして使えますが、Web系企業での案件数・需要はあまり多くないです。Javaは企業向けの大規模システム案件(客先常駐型のPG・SE案件)がスタンダードです。
プログラミング言語選びを間違えるとどうなるかというと。
野球でピッチャーがしたいのにずっと守備練習をしているようなものです。
求められているスキルと身に付けるスキルにズレが生じないよう注意が必要です。
やりたい仕事に合わせたプログラミング言語を選びが大切です。
プログラミングスクールの無料相談でしっかり確認してくださいね。
Web系企業の就職実績があるプログラミングスクールを選ぶ
Web系企業への就職実績があるプログラミングスクールを選んでください。
スクールの公式HPを見るのもいいですが、公式HPに就職先企業を載せていないスクールもあります。
そういったスクールの場合は、無料カウンセリング・無料相談でアドバイザーに聞いてみましょう。
OK例
NG例
相談する時にはなるべく具体的に伝えて、誤解を生まないようにするとよいですね。
まとめ:これからプログラミングスクールに入る人にはWebエンジニアがおすすめ
Webエンジニアおすすめ理由
- リモートワーク・ノマドしやすい
- 自社開発が一般的で客先常駐の文化が少ない
- 副業で稼ぎやすい
- ロマンがある
- 仕事の幅が広い
未経験の人がプログラミングスクールに入る場合は、SEよりもWebエンジニアを目指した方が幸せになれるかもしれません。
そしてWebエンジニアを目指す場合は、プログラミング言語はWeb系企業で需要の高い「PHP」「Ruby」を押さえてください。
以上、少しでも参考になりましたら幸いです。
ITエンジニアのスタートダッシュを決めてください!