以前、急に今までに感じたことのない背中の痛みに襲われました。
これまでに経験のない痛みだったので、痛みとともに「何かとんでもない病気を発症したんじゃ?」という不安にも襲われました。
上記と同じように急な背中の痛みに悶絶し、不安でいっぱいの方、安心して下さい。
それ、ぎっくり背中だと思います。
ぎっくり背中の症状は一時的なもので、適切な治療を行えばすぐに治ります。
僕の体験を紹介しますので、少しでも参考にしていただければ幸いです。
ぎっくり背中の前症状【痛みレベル低】
ぎっくり背中は急に背中に激痛が走りますが、僕の場合は本格的な発症前から「我慢できるくらいの痛みや違和感」を背中に感じていました。
具体的には以下のような症状でした。
首を下に向けると首元から背中にかけて痛みを感じる
普通に背筋を伸ばして歩く分には痛くないのですが、階段で下を向いたり少し屈むと首元から背中にかけて痛みを感じていました。
くしゃみや息を吸うと背中が痛い
くしゃみや大きく息を吸うと背中が痛いと感じるようになりました。
ですが普通に呼吸する分には痛みは感じず、普段と変わらないという症状でした。
痛みやつるような感覚は背中の左側だけ
背中の痛みや、つるような感覚は背中全体ではなく、背中の左側だけに感じるものでした。
今まで生きてきて感じたことのない感覚だったので気持ち悪かったですね。。。
ぎっくり背中の発症と症状
上記のようなぎっくり背中の前症状が数日続いた後、本格的な発症が起こりました。
きっかけは、背中の気持ち悪さを改善するためにおこなった背中のストレッチです。知識のない素人のストレッチがぎっくり背中を発症させる引き金となりました。
「背中が凝っているだけでストレッチでもすればすぐに治るだろう」と思い、お風呂上がりに背中を伸ばすストレッチしました。
すると...音が聞こえました「プチっ」その瞬間、背中がジンジンと熱くなり今までとは比べ物にならないほどの激痛が走りました。
激しい痛みに悶えます。。。
脱衣所の洗濯機に前屈みで手を突いた状態で姿勢を維持します。
背中を真っ直ぐに起こしたいのですが痛くて起こせません。
前屈みの状態を維持するしかありませんでした・・・
前屈みのまま部屋に戻りなんとか横になりますが痛みはまったく治まりません。
背中が肉離れしているような痛みでジンジンと熱くなり、脂汗も出て人生で一番の痛みを感じます。
ぎっくり背中になった夜から翌朝にかけての状況
発症してから翌朝病院にいくまでの経過は以下のとおりです。
痛みがマシになる体勢を見つけて維持する
仰向けになっていましたがこの体勢が一番が突っ張った感覚がありきつかったです。
眠るために、痛みがマシになる体勢になる必要がありました。
僕の場合は、横向きで上側の腕を十字に伸ばすし背中を丸める体勢が合っていました。
この体勢にすると背中の痛みがマシになりました。
体勢を維持するとなんとか眠りにつけました。
(眠るまで3~4時間格闘していました...)
ぎっくり背中で朝起き上がるのに30分格闘
目覚めると背中の激痛はなく、昨晩よりは症状がマシになっていました。
しかし、横向きの状態から素直に起き上がろうと体勢を変えると、背中へ痛みが走ることが分かりました。
起き上がるためには、”横向き→うつ伏せ→起き上がる”と段階的に体を動かす必要がありました。
体が動かないわけではないので痛みに耐える気合いを入れれば、なんとか体勢変更はできました。
とはいっても横向きからうつ伏せへの体勢変更だけに30分格闘していました...
その後のうつ伏せから起き上がるのは割とすんなりいきました。
背中が伸びた状態なら痛みを感じず、背中を少しでも曲げると痛みが走るという状態だったのです。
病院(整形外科)でレントゲン撮っても異常なし
病院に行き症状を伝えましたがレントゲンには何も映らないので特に異常なしと診断されました。
病院に行く前にネットで症状を調べており、ぎっくり背中の症状と合致したことを医者に伝えますがリアクション薄かったです(笑)
医者も「ほんとに痛いの?」という感じでした・・・若い医者だったからなのかぎっくり背中が正式な病名でなく認知されなかったのかは今でも分かりません。
2018/1/10追記レントゲンでは靭帯や筋肉の炎症は映らないようです。ぎっくり背中は背中の靭帯・筋肉の炎症なのでレントゲンでは異常なしと診断されたのでしょう。
ぎっくり背中の治し方
ぎっくり背中の治し方は簡単です。
手術もリハビリも必要なく基本的には安静にしていれば治します。
ロキソニンで痛みを緩和する

引用:ロキソニンS錠(第一三共ヘルスケア)
ロキソプロフェン(Loxoprofen)、プロピオン酸系の消炎鎮痛剤。商品名はロキソニン(Loxonin)で、第一三共が発売し、後発医薬品も各社から発売されている。現在、日本・メキシコ・ブラジルでよく使用されている抗炎症薬の一つである。主に変形性関節症、慢性関節リウマチ、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、筋肉痛、腰痛、急性上気道炎、歯痛、手術後の鎮痛に用いられる。
病院で痛み止めのロキソニン錠60mg(第一三共)を処方されました。
処方してもらったロキソニンを飲むと痛みがなくなり楽になりました。昨晩あんなに苦しんでいたのが嘘のように。
寝返りしても痛くないことに感動しました(笑)
病院ではロキソニン錠60mg(第一三共) を処方されましたが病院に行く時間がなければ、市販薬のロキソニンS錠(第一三共ヘルスケア) で様子を見てもよいかもしれません。
冷シップで患部の炎症を鎮める
患部の炎症を鎮める冷シップを処方されました。
昨晩、背中にジンジンとした熱さがあったのは炎症を起こしていたからでした。
処方してもらった冷シップを背中に貼り冷やします。
背中を温めない
病院では、入浴方法についても指示がありました。
それは「シャワーは浴びてもいいけど湯舟には浸からないでね」というものでした。
冷シップで炎症を鎮めようとしているので、それに逆行する入浴は避け背中を温めないようにするのは当然ですね。
楽な体勢(横になって背中を丸める)で安静に
ぎっくり背中は安静にすることが一番大事で一番効果のある治し方です。
背中を無理に動かさないようにすることが重要です。
自分で見つけた背中が楽な体勢(横になり背中を丸める)ただただ安静にしました。
寝る時もこの体勢で寝るようにしていました。
ぎっくり背中は何日で治る?
僕の場合はロキソニンと冷シップを2、3日使用していました。
4日目くらいからは入浴で湯舟にも浸かるようにし、ロキソニンと冷シップをやめても痛みがぶり返してくることはありませんでした。
ただ、2週間ほどは、息抜きでやっていたジョギングを中止し、安静にすることには注意していました。
2週間を超えたくらいでは、ぎっくり背中のことも忘れジョギングも再開し日常生活に戻っていました。
ぎっくり背中の原因
ぎっくり背中になった原因についてです。
一つの要因ではなく複数の要因が絡み合って発症すると思います。
一つでもぎっくり背中になる要因を減らして発症の可能性を減らしたいです。
長時間同じ体勢で起こる体の歪み
デスクワークで長時間同じ体勢や、肘を付いて横になりながらスマホなど、長時間同じ体勢を続けることが多かったです。
このような長時間の同じ体勢は背中に負担がかかっていました。
自己流の無理なストレッチ
僕が発症した直接の原因は、長時間の無理な姿勢からくる背中のハリ解消のためにおこなったストレッチでした。
そのストレッチも自己流で、背中を力任せに思いっきり伸ばして…
ストレッチがストレッチになってなく背中を傷めるだけの動作になっていたかもしれません。
猫背、姿勢が悪い
普段から猫背気味で姿勢が悪く、背中の筋肉が固くなっていたことも要因のひとつだと考えられます。
ぎっくり背中の予防法
ぎっくり背中の予防は普段の積み重ねなので取り組むのは面倒ですが、苦にならないくらいに習慣づけしていきたいですね。
背中をほぐす軽いストレッチ(無理なストレッチはしない)
お風呂上りなど普段から軽めのストレッチをする癖をつけておくのがよいです。
やりすぎる必要はなく、あくまで軽いストレッチをおすすめします。
お風呂上りの軽めのストレッチはは寝付きもよくなるので、寝付き目的で軽めのストレッチを習慣にするのもいいですね。
厚生労働省が紹介している背中のストレッチ動画が参考になりますので以下よりご覧ください。
長時間無理な姿勢を続けない
自分が思っている以上に背中や腰には負担がかかっています。
背中に負担がかかる無理な姿勢を続けることで、年々ぎっくり背中が発症する可能性を高めています。
デスクのディスプレイの位置や椅子の高さ、座り方を工夫して正しい姿勢を取ることを普段から心がけたいです。
猫背の解消
猫背も背中に大きな負担がかかっています。
見た目もよくないので猫背の人は治すようにしたいです。
猫背の解消には背筋と腹筋の筋力を鍛えることと、意識的に背中を丸めないよう意識することが効果的のようです。
ストレスを減らす

引用:厚生労働省「こころの耳」
ストレスも腰痛や背中のはりを起こしやすくするようです。
「睡眠」「趣味」などストレスを解消することを日頃から意識しておきたいですね。
なかなか難しいですが。
注意:二週間以上経っても痛みが引かない場合
安静にしていれば二週間もすれば完治(背中になんの違和感も感じなくなる)するはずですが、収まらない場合はぎっくり背中ではなく別の病気を疑ったほうがよいです。
すぐに病院に行くようにしましょう。
まとめ:ぎっくり背中は激痛ですが、安静にしていれば治るので安心してください
長くなってしまいましたが、はじめてぎっくり背中になった経験を紹介しました。
痛みレベルは、一度経験したことのある肋骨骨折をはるかに上回る痛さで、人生で一番痛かったです。
とはいえ安静にさえしていれば数日で痛みはなくなるので今まさに急な背中の痛みに悶絶している人は安心してください。
【追伸】
僕は病院に行ってってレントゲンを撮って異常が見られなかったので安心しましたが、病院での検査をせずに最初から最後まで素人が自己判断で決めつけてしまうのは危険です。
ぎっくり背中だと思っても念のため病院には行くことをおすすめします。