転職エージェント登録後の最初のステップは「面談」です。
面談では、転職理由や希望条件について話します。
巷では
- エージェントとの面談は企業に筒抜けだから本音で話すべきでない
- 本音で話すべき
エージェントを警戒する声や本音で話すべきという声を聞きますが、どちらがいいのでしょうか。
僕も初めて転職エージェントと面談する時はどんなスタンスでいいのか分からず不安でした。
ですが結論は簡単で「本音で話すべき」です。
この記事では、本音で話すべき理由や注意点を、僕の経験も交えながら紹介します。
転職エージェントと本音で話して、面談を有意義な時間にしましょう。
転職エージェントとの面談は、基本本音で話してOK
転職エージェントには基本的にすべて本音で話すべきです。
本音で話すべき理由と注意点を紹介します。
愚痴をこぼしたくらいで印象・サポートが悪くなったりしない
転職エージェントとの面談では主に以下2点について話します。
- 転職理由
- 希望条件
面談の最初に必ず「転職理由」を聞かれます。
転職理由は人それぞれですが

というポジティブ100%の人より

などのネガティブな理由があって転職する人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
数百・数千人と面談を繰り返してきたエージェントは、「愚痴・不平不満」を聞き慣れています。
多少の愚痴を漏らしたところで、悪い印象を持たれたり、サポートが悪くなったりしません。
「人として問題あり」「転職意欲が低い」と思われても仕方のないようなこと以外であれば本音で話して問題ありません。
たまに勘違いされる方もおられるようなのですが、転職エージェントの面談は、企業の面接とはまったくの別物です。
本音で面談しないとミスマッチが起こる
転職エージェントの仕事は企業と人をマッチングさせることです。
面談で本音で話さず、転職理由や希望条件を汲み取ってもらえないと、企業とのミスマッチが起きてしまいます。
本音で話さないと「何が不満で転職するのか」「どんな問題を解決したいのか」「年収はいくら欲しいのか」等が伝わらず、面談後の求人紹介で「思っていたのと違う」「興味がない」求人ばかりが紹介されてしまうといった事態にもなりかねません。
「応募意欲の湧かない求人の紹介」「転職エージェントとの無駄なやり取り」をなくすためにも、面談は本音でおこないます。
本音とはいえネガティブすぎる発言ばかりは避ける
面談は本音で話すべきですが、あまりにもネガティブすぎる発言が多くなるような場合は、ちょっとしたテクニックを使うのもおすすめです。
ネガティブ(本音)な理由をポジティブ(建前)な理由に言い換えます。
- プログラミングがしんどい
- 給料が安すぎる
- 残業が多すぎてしんどい
- 上司や会社の方針に付いていけない
- 会社の雰囲気に馴染めなかった
- SEや上流の仕事に挑戦したい
- 成果を上げて正当に評価してもらえる会社で働きたい
- 効率よく働いて認められる会社で働きたい
- 自分の意見を言える環境で働きたい
- こんな雰囲気の会社で働いてみたい
正直にネガティブ(本音)を伝えた後に、ポジティブ(建前)な言い換えをセットで伝えるのもいいです。
(体験談)愚痴をこぼしてもエージェントが導いてくれる
ネガティブ(本音)を伝えるとポジティブ(建前)に勝手に言い換えてくれるエージェントもいます。
僕もはじめは「今の仕事が面白くない」「仕事のやり方が非効率」などの会社の愚痴をこぼしたりもしましたが「どんな環境で働きたい?」「環境を変えるためにしたことは?」という風にエージェントが話を導いてくれます。
エージェントは「愚痴 → 前向き」な話に持っていく手助けをしてくれます。
何百・何千と面談しているベテランのエージェントに当たると、なるほどと感心させられることもあります。
面談中に「なるほど」と思ったことはメモっておきましょう(笑)
僕の経験からも面談は気軽に本音で話して困ったことはありませんでした。
愚痴の本音ばからが出てしまった場合は、本音を伝えたあと

と正直に相談するのもありです。
本音を暴露しすぎると転職エージェントに見捨てられる? 基本的にない
基本的には、求職者が転職エージェントから見捨てられることはありません。
転職エージェントは求職者と企業をマッチングさせる営利企業
転職エージェントは慈善企業ではなく営利企業です。応募者を企業に内定させることが仕事(儲け)です。
応募者が企業に内定すると、転職エージェントは企業から「応募者の年収の3割」の報酬を受け取ります。
転職エージェントは求職者と企業をマッチングさせたいのです。企業にあなたを気に入ってもらい・売り込みたいのです。
応募者が内定を取れないと、転職エージェントは1円も儲かりませんので。
なので、よっぽど「ヒドイ人」を除いては、応募者が不利になるようなことはしませんし、あなたの転職の手助けをしてくれます。
とはいえ見捨てられる可能性のある人の特徴(注意点)
いくら転職エージェントがあなたと企業をマッチングさせようとしても、見捨てられる可能性のある人もいます。
たとえば以下のような人です。
- 転職意欲が低い
- 連絡が取れない(問題外)
- 社会人として最低限のマナーがない
- 経歴に嘘がある
転職意欲が低い
そもそも転職意欲が低ければいくら転職エージェントがサポートしても意味ないですよね。
ただ愚痴・不満ぶちまけて、不満を解決したい意欲が見えないのは問題です。
転職したい意思だけは強く伝えておきましょう。
連絡が取れない
忙しくて「折り返しTELしない」「メールに返信しない」等が続けばサポートを打ち切られます。
どうしても時間が取れない時は、事情を伝えるようにしましょう。
「プロジェクトのカットオーバー間近で忙しい。来月になれば落ち着きます。」など、一言でいいので「TEL・メール」連絡を入れておきましょう。
社会人として最低限のマナーがない
「態度がデカい」「タメ口」「やたら高圧的」のような応募者は単純に嫌われますし(エージェントも人です)扱いにくいです。
エージェントから見れば、求職者の私たちは「お客様」ですが、人対人。
最低限のマナーを守ってお互い気持ちよく転職活動したいです。
経歴に嘘がある
「経歴詐称」は問題外ですね・・・
「在籍期間を偽る」「年収を盛る」「持っていない資格を記載」などなど。
わざと嘘の経歴を申告する人は居ないと思いますが、うっかりミスに気を付けてきちんと申告したいですね。
節度を守ったのにサポートが不十分な場合は、担当者の変更依頼を
「マナーを守って真摯に対応したのに」「面談でも落ち度はなかったはずなのに」・・・エージェントからの連絡がない・求人が紹介されないは、あなたではなくエージェントの担当者に問題がある場合もあります。
おかしいな?と思った時は、エージェントに連絡し担当替えの依頼をおこないましょう。
それでもサービスの質が上がらなければ、別のエージェントを使うだけです。
何も遠慮することはないです。
複数エージェント利用していることは伝えないと損
エージェント面談で必ず聞かれる質問があります。

100%聞かれます。

などと深読みせずに正直に答えましょう。
転職活動で複数の転職エージェントを利用するのは当たり前なので、他社を利用しているだけでサポートが悪くなったりしません。
むしろ、他社より先に転職を決められたくないとの思いから、スピーディーな求人紹介に繋がることも。
転職エージェントとは、他社での活動状況も含めて、すべて共有します。
面談で他社の状況を聞かれたときは、本音でオープンに話してください。
面談前に準備しておきたいこと
面談に丸腰で臨んでもエージェントが話を引き出してくれます。
ですが、面談をさらに有意義な時間にするために、できれば準備しておいた方がよいことがあります。
準備といっても大げさなことではなく、転職について頭の中を整理しておくだけです。
面談前に準備しておきたいこと
職務経歴書は時間に余裕があればで大丈夫です。
僕も面談前に職務経歴書を登録することはありませんでした。職務経歴書がなくても面談中にエージェントが話を誘導してくれるので特に困る事はありません。
もちろん余裕があれば作成しておくに越したことはありませんが。
転職理由は面談の始めに聞かれます。
本音で話していいですが、あまりにもネガティブすぎる表現であれば「マイルド・ポジティブ」言い換えることも試してみてください。
嘘の理由を作るのではなく、本音の理由を表現を変えて伝えるのがポイントで、このテクニックは本番の面接でも役に立ちます。
希望条件については「ココだけは絶対に譲れない!」条件を明確にしておくことが大事です。
そうすると、エージェントも求人を紹介しやすくなりますし、意味のない求人紹介を受けなくて済みます。
まとめ:かしこい本音面談で転職のスタートダッシュを決めよう
これから転職エージェントと面談する方は、ぜひ本音で話してみてください。
- 上司を殴ったことがある
- 仕事中にゲームがしたいから転職したい
などのむちゃくちゃな話でなければ、仕事の愚痴も漏らして大丈夫です。
本音で話した方が、あなたが「どんな会社で働きたいか」「どんな仕事がしたいか」が確実に伝わりますし、濃密な面談になります。
ただ、本音とはいえ言い過ぎには気を付けて、言い換え等を使いながら「かしこい本音面談」を試してみてください。
まとめ
- 面談は本音で話す
- エージェントは愚痴・不満を聞き慣れている
- 愚痴をこぼしてサービスが悪くなったりしない
- ネガティブすぎる発言は控える
- ネガティブをポジティブに言い換えてもOK
- 複数エージェント利用は必ず伝える
有意義な面談をして、転職活動の成功に近づけましょう。
あなたの面談がうまくいきますように。